嘘よりも真実よりも
高級車の方へ視線を向けていると、後部座席の窓が開いた。そして、キラリと光るものが見えた瞬間、手のひらをあげていた。
カメラのレンズだ。そう認識した時には、シャッター音が聞こえていた。撮られた。私と、さゆみさんが一緒にいるところを、撮られてしまった。
週刊誌だろうか。さゆみさんをつけていた? なんだろう。なんだろう。嫌な予感しかしない。
「椎名さん、はやく……中へ」
ゆっくり顔を上げるさゆみさんの手を引いた。
もう遅い。でも、これ以上、撮られないようにしないと。
頭の中は真っ白で、焦りながら、門を閉めるので精一杯だった。
「みちるさん……?」
真っ青になる私を、心配そうに見上げるさゆみさんに気づき、首を横に振る。彼女は、写真を撮られたことに気づいてない。
「お茶を飲んでいかれませんか?」
私はそう申し出る。
いま、さゆみさんを帰したくない。
清貴さんか、仁志さんに連絡しなきゃ。
ああ、そう。このままでは、総司さんが迎えに来てしまう。彼まで写真に撮られたら、大変な迷惑をかけてしまう。
「いいんですか……?」
さゆみさんは戸惑いながらも、玄関に向かう私についてくる。
「どうぞ。あまり勝手なことはできないのですが」
「申し訳ありません」
うなだれるさゆみさんを客間へ案内し、私はすぐにリビングへ入った。テーブルの上のスマホを手に取り、すぐに総司さんへメールする。
『私も少し用事ができてしまいました。アザレアホテルで待っていてください』
『今から向かうところでした。わかりました。待っています』
すぐに総司さんから返事はあった。
少し安堵して、スマホをポケットにしまうと、コーヒーメーカーのスイッチを入れた。
カメラのレンズだ。そう認識した時には、シャッター音が聞こえていた。撮られた。私と、さゆみさんが一緒にいるところを、撮られてしまった。
週刊誌だろうか。さゆみさんをつけていた? なんだろう。なんだろう。嫌な予感しかしない。
「椎名さん、はやく……中へ」
ゆっくり顔を上げるさゆみさんの手を引いた。
もう遅い。でも、これ以上、撮られないようにしないと。
頭の中は真っ白で、焦りながら、門を閉めるので精一杯だった。
「みちるさん……?」
真っ青になる私を、心配そうに見上げるさゆみさんに気づき、首を横に振る。彼女は、写真を撮られたことに気づいてない。
「お茶を飲んでいかれませんか?」
私はそう申し出る。
いま、さゆみさんを帰したくない。
清貴さんか、仁志さんに連絡しなきゃ。
ああ、そう。このままでは、総司さんが迎えに来てしまう。彼まで写真に撮られたら、大変な迷惑をかけてしまう。
「いいんですか……?」
さゆみさんは戸惑いながらも、玄関に向かう私についてくる。
「どうぞ。あまり勝手なことはできないのですが」
「申し訳ありません」
うなだれるさゆみさんを客間へ案内し、私はすぐにリビングへ入った。テーブルの上のスマホを手に取り、すぐに総司さんへメールする。
『私も少し用事ができてしまいました。アザレアホテルで待っていてください』
『今から向かうところでした。わかりました。待っています』
すぐに総司さんから返事はあった。
少し安堵して、スマホをポケットにしまうと、コーヒーメーカーのスイッチを入れた。