嘘よりも真実よりも
「みちるを救うために、四乃森直己は嘘をついた。みちるのためです。それが、真実です」
総司さんはまだ会見の続くテレビを消して、私に向き合い、両手に優しく手を重ねる。
見つめ合う彼の目は優しかった。
別れてほしい。
そう願ったことすら、全部受け止めてくれるような、温かいまなざしをしている。
「どうしていつもみちるがさみしそうにしてるのか、ずっと考えていました。あなたの生い立ちを知って、納得しましたよ。みちるはとても綺麗で、優しくて、少しだけ意固地だ。俺はそんなあなたが好きなんです。みちるの育った環境を否定したら、今のあなたを否定することになる。だから、気に病まなくていいんです」
「でも私は……総司さんにはふさわしくなくて……」
「四乃森直己の会見を聞いていたでしょう? 彼の娘はもういないんです。みちるは、何もおびえることなく生きていける」
「そんな嘘、すぐに……」
「みちる」
総司さんは首をふって、私の肩を優しくなでる。
「ただあなたを愛してるだけではだめですか? 嘘よりも真実よりも、大切なことがあります。愛してる……この想いだけでは、いけませんか」
総司さんはまだ会見の続くテレビを消して、私に向き合い、両手に優しく手を重ねる。
見つめ合う彼の目は優しかった。
別れてほしい。
そう願ったことすら、全部受け止めてくれるような、温かいまなざしをしている。
「どうしていつもみちるがさみしそうにしてるのか、ずっと考えていました。あなたの生い立ちを知って、納得しましたよ。みちるはとても綺麗で、優しくて、少しだけ意固地だ。俺はそんなあなたが好きなんです。みちるの育った環境を否定したら、今のあなたを否定することになる。だから、気に病まなくていいんです」
「でも私は……総司さんにはふさわしくなくて……」
「四乃森直己の会見を聞いていたでしょう? 彼の娘はもういないんです。みちるは、何もおびえることなく生きていける」
「そんな嘘、すぐに……」
「みちる」
総司さんは首をふって、私の肩を優しくなでる。
「ただあなたを愛してるだけではだめですか? 嘘よりも真実よりも、大切なことがあります。愛してる……この想いだけでは、いけませんか」