嘘よりも真実よりも
「彼も、富山ビルのオフィスで働いてるんですよ。受付の椎名さんというのは、富山ビルの受付嬢です」
「そうなんですか……」
好奇心は湧かなくて、そっけなく答える。
「幹斗とは腐れ縁なので、また会うことがあるかもしれません」
「……はい」
「俺の友人と仲良くしてもらえたらうれしいですが、無理強いはしませんよ。みちるさんが男性に全然興味を示さないのは、まあ、今となってはありがたいような気もしますし」
「え?」
何を言うのだろうと、総司さんを見上げると、彼はうっすら笑む。
「幹斗は俺よりモテるし。俺に興味ないみちるさんが彼に興味持つなら傷つくところでした」
「傷つくだなんて……。金城さんが私に興味を持つ方がふしぎなぐらいです」
「言ったでしょう。すごくタイプなんです。もっと笑ったらいいのに、とは思いますが……いや、たまの笑顔も悪くないです」
そう言って、彼は私のほおに触れる。幹斗さんに声をかけられる前、こうやって彼は触れてきて、何か言いかけたんだった。
「さっき、何を言おうとしてらっしゃったんですか?」
「みちるさんがあまりに幸せそうにほほえんだので驚いて、つい……触れたくなりました」
「そんなに笑ってませんか……?」
恥ずかしくて赤らむと、彼は目を細める。
「いいんです。まだ知り合ったばかりですから。何度か、今日みたいに会いましょう。みちるさんに会うためなら、いくらでも時間を作りますよ」
「そうなんですか……」
好奇心は湧かなくて、そっけなく答える。
「幹斗とは腐れ縁なので、また会うことがあるかもしれません」
「……はい」
「俺の友人と仲良くしてもらえたらうれしいですが、無理強いはしませんよ。みちるさんが男性に全然興味を示さないのは、まあ、今となってはありがたいような気もしますし」
「え?」
何を言うのだろうと、総司さんを見上げると、彼はうっすら笑む。
「幹斗は俺よりモテるし。俺に興味ないみちるさんが彼に興味持つなら傷つくところでした」
「傷つくだなんて……。金城さんが私に興味を持つ方がふしぎなぐらいです」
「言ったでしょう。すごくタイプなんです。もっと笑ったらいいのに、とは思いますが……いや、たまの笑顔も悪くないです」
そう言って、彼は私のほおに触れる。幹斗さんに声をかけられる前、こうやって彼は触れてきて、何か言いかけたんだった。
「さっき、何を言おうとしてらっしゃったんですか?」
「みちるさんがあまりに幸せそうにほほえんだので驚いて、つい……触れたくなりました」
「そんなに笑ってませんか……?」
恥ずかしくて赤らむと、彼は目を細める。
「いいんです。まだ知り合ったばかりですから。何度か、今日みたいに会いましょう。みちるさんに会うためなら、いくらでも時間を作りますよ」