嘘よりも真実よりも
*
「ここのパスタが美味しくてね。前から、みちるを連れてきたいって思ってたんだよ」
仁志さんと訪れたレストランは、駅近くのホテル内にあった。平日の昼間だからか、多くの女性客でにぎわっている。
和やかな雰囲気の中、気品があり、堂々としている彼は、簡単に人を寄せ付けないオーラを放っていた。一緒にいるのは、緊張する。
彼はいつだって、他人の私に人一倍気をつかい、可愛がってくれてるのだろう。それをわかっているからこそ、彼の申し出を遠慮することはできないし、ありがたく感じてもいる。
ふと、仁志さんは一定の愛情を私に注ぎながら、父親のような役割を果たしてくれてるのかもしれないなんて思った。
「本当に、美味しそうです。ここへは、よく?」
シェフのおすすめは、サーモンとブロッコリーのクリームパスタ。とろっとしたクリームのかかるサーモンとブロッコリーは色鮮やかで、芸術作品を眺めてるみたい。
「そうだね。時間の取れる時はよく来るよ」
「いつもお忙しいですね。体調は大丈夫ですか?」
「もう慣れたよ。支えてくれる女性がいたら……とは思うけどね」
苦笑まじりに仁志さんはそう言うと、困り顔をしただろう私に、神妙な表情を見せた。
「今日は大事な話があってね。聞いてくれるかい?」
「……はい。多少、想像できてます」
「清貴から何か聞いたんだね。じゃあ、単刀直入に言わせてもらうよ。直己さんの奥様について話そうと思う」
「はい……」
「ここのパスタが美味しくてね。前から、みちるを連れてきたいって思ってたんだよ」
仁志さんと訪れたレストランは、駅近くのホテル内にあった。平日の昼間だからか、多くの女性客でにぎわっている。
和やかな雰囲気の中、気品があり、堂々としている彼は、簡単に人を寄せ付けないオーラを放っていた。一緒にいるのは、緊張する。
彼はいつだって、他人の私に人一倍気をつかい、可愛がってくれてるのだろう。それをわかっているからこそ、彼の申し出を遠慮することはできないし、ありがたく感じてもいる。
ふと、仁志さんは一定の愛情を私に注ぎながら、父親のような役割を果たしてくれてるのかもしれないなんて思った。
「本当に、美味しそうです。ここへは、よく?」
シェフのおすすめは、サーモンとブロッコリーのクリームパスタ。とろっとしたクリームのかかるサーモンとブロッコリーは色鮮やかで、芸術作品を眺めてるみたい。
「そうだね。時間の取れる時はよく来るよ」
「いつもお忙しいですね。体調は大丈夫ですか?」
「もう慣れたよ。支えてくれる女性がいたら……とは思うけどね」
苦笑まじりに仁志さんはそう言うと、困り顔をしただろう私に、神妙な表情を見せた。
「今日は大事な話があってね。聞いてくれるかい?」
「……はい。多少、想像できてます」
「清貴から何か聞いたんだね。じゃあ、単刀直入に言わせてもらうよ。直己さんの奥様について話そうと思う」
「はい……」