クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
 あのレーニスという女性は、あの神殿の中にいる女性の中で誰よりも聖女であったのだ、とティメルは思っている。それはデーセオの命令でレーニスという女性を探っていたときに得た情報によるもの。

「はいはい。口うるさい部下はさっさと退散いたします。ですが、もう一つだけ」

「なんだ」
 デーセオの口調は荒い。変なことを聞くな、という威嚇。

「レーニス様が、手紙を書いてもいいかとおっしゃっておりましたが。よろしいですか?」

「手紙?」
 赤く染めた顔を覚ますかのように、冷静に呟くデーセオ。

「ええ。レーニス様もデーセオ様に、いろいろとお伝えしたいことがあるのだとか」

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