クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
 ティメルが屋敷に戻ると、すぐにサンドラに見つかってしまった。

「ああ、ティメル様。旦那様は?」
 この屋敷に務めている使用人たちは優秀すぎる。一番、この屋敷の主人がぽんこつなのではないだろうか。

「宿舎の方に泊まるとのこと」

 これ見よがしに盛大にため息をつくサンドラ。誰だってそう思う。

「何か、あったのか?」

「いえ、奥様が。旦那様はいつ頃お戻りになられるのかということを、何度も確認しておりましてね。どうやら、数日は戻ることができないと、奥様にはおっしゃっていたらしく」

 その話はティメルもレーニスから聞いていたので知っているのだが。

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