クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「本当に旦那様とティメルは仲良しなのですね」

「仲良しではない」
「仲良しではありません」
 と二人同時に声を荒げるものだから、レーニスは再び笑うと、右手の人差し指で目尻に溜まっていた涙を拭った。

「落ち着いたか、レーニス」

「はい。旦那様とティメルのおかげで」
 彼女の口からティメルの名が出たところで、デーセオはまた顔を曇らせた。

「まあ、ティメルのことはどうでもいい」

「ひっど」
 とティメルが呟いたことは聞かなかったことにしよう。

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