クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「その、解呪ができるのであれば、是非ともお願いしたい」

「あ、はい。以前のようにうまくできないかもしれませんが、恐らく、少しずつであれば可能かと思います」

「そうですね、レーニス様。少しずつ力を使う方がよろしいかと思います。先ほども言いました通り、レーニス様の力は今、泉をためている水のようなものですから。その水が無くなったら、また泉は枯れてしまいます」

 その言葉にレーニスはゆっくりと頷いた。

「旦那様」
 レーニスはデーセオの方に身体を向けた。デーセオもレーニスの方に向かって座り直す。二人きりの空間が再び作り出されようとしているが、これは解呪の儀式だとティメルは自分に言い聞かせた。恐らくレーニスにとってはそうなのだが、あのエロ親父のデーセオが勘違いしてはたまったもんではない。

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