偽装結婚の行く末
昴は服の中に手を入れてきて身体をまさぐる。


「待って、お風呂まだ入ってない……!」

「風呂なんて後でいいだろ」

「やだやだ!なんでもするから、先にお風呂入らせて下さい!」


だけど、どうしても今したくない理由がある。
手を合わせて懇願すると、昴はあたしの身体を触るのをやめてくれた。


「なんでもする?じゃあ今から一緒に風呂に入ろう」

「え……」

「なんで嫌がんだよ、都合の悪いことでもあんの?」

「ない、けど……」


言い淀んだら半ば強引に連れ込まれる形でお風呂場に向かった。

脱衣所で昴に服を脱がされて逃げるように浴室へ。
挙動不審なあたしを怪しんで、すぐ自分も服を脱いで追いかけてきた。

あたしの両腕を掴んで万歳の状態でじっくり見つめられる。
……ああ、もう最悪。


「へえ、今日は生えてんだ」

「やだ、触らないで……」


どうしてもお風呂に入りたかった理由。
それはすごくしょうもないけど、下の毛が生えてるの見られたくなかったから。
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