偽装結婚の行く末
「それ以前に、もう後に引けないくらい美優のこと好きなんだよな」

「その割にいじわるばっかり……」

「自分をさらけ出せるのは美優しかいないから、つい甘えてんだよ。
本当は好きで好きでたまらないのに、困った顔が見たくていじわるしてばっかでごめんな?」


好きで好きでたまらないとか、信じられないことを言い出した。
嬉しいのに恥ずかしくて下を向く。
すると昴は両手であたしの顔を包み込むように持ち上げた。


「な、何?なんか昴、変だよ」

「照れないでこっち見ろ。
たぶん、こういう時じゃねえと言わないから今伝えておく」

「待って直視できない」


思わず目をつぶったら、唇が当たる感触がした。
そっとまぶたを開くと泣きそうなくらい優しくて儚げな笑みを浮かべる昴がいた。



「美優、愛してる」


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