偽装結婚の行く末



5月、なんだかんだで美優へのプロポーズが成功した。
そこからは早かった。6月中に両親の顔合わせを済ませ、結婚式の打ち合わせをして、7月には入籍した。

美優は奥村と名乗るようになって、仮住まいではなく本当にウチに引っ越してきた。


「そういや、会社のみんなが美優に会いたいらしい」

「えー、やだ」

「なんでだよ」

「昴、絶対余計なこと言うでしょ。オムツ変えてた話とかしそう」

「その話はもうした。まさかオムツ替えてた幼なじみと結婚するとは思わなかったって」

「はぁ!?もう言ったわけ?最悪なんですけど」


美優は結婚する前と全然変わらない。
変わらずいじりがいがあって、からかうのが楽しい。
ただ、あんまりいじめると拗ねるからその辺はセーブしてる。


「離婚しない限り、ウチの会社と長い付き合いになるから早めに挨拶しといた方がいいと思うけどな」

「……まあ、結婚式に呼ぶなら顔くらい出しとかないとダメか」


諦め混じりに決心した美優。
そうと決まれば話は早いと、次の日会社に連れていくことにした。
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