偽装結婚の行く末
家に帰った美優はご機嫌だった。
はじめは緊張したけど、いろいろ話せて楽しかったらしい。

機嫌いいし、今聞いとくか。


「美優、ハネムーンはどこに行きたい?」


寝室に向かった美優にリビングから声をかける。
すると寝室からゴッ、と何かにぶつかったような鈍い音がした。


「いった!」

「何してんだ」

「昴が変なこと言うから小指ぶつけた……!」


寝室に入ったら美優が足を押さえてうずくまっていた。
変なこと?失礼だな、俺は至って真面目だってのに。


「はは、いい反応」

「反応見るための冗談ならやめてよ!」

「冗談なわけねえだろ」


立ち上がった美優はリビングに向かおうとしたが、小指が真っ赤になって痛そうだから抱えて運んだ。
ソファに座らせて俺も隣に座ると、美優は自分の小指をじっと見つめた。
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