偽装結婚の行く末
「まだ痛い?」

「だいぶ痛み引いたけど、ぶつけた時マジで折れたかと思った。
てか昴の口からハネムーンなんて言葉が出てくると思わなくて」

「嬉しいからって泣くなよ」

「泣いてない!これは生理的な涙!」


くわっと目を見開いて否定してきた美優。
見慣れた反応なのにかわいくて、勝手に口角が上がる。


「かわいいな美優、昔と変わんなくて」

「悪かったですね、変わり映えなくて」

「変わらねえからいいんだよ」


拗ねてしまった美優にキスをして、その顔をじっと見つめる。


「キスしたら機嫌治るなんて思ってる?」

「思ってない、キスしたいからしただけ」

「なにそれ……」

「美優が愛しくて仕方ないってこと」


恥ずかしくて目を逸らした美優の頬に手を添えて、もう一度唇を寄せる。
唇を重ねながら美優が俺の指先に触れ、指を絡めて手を繋いできた。
懐かしいぬくもりに愛しさが込み上げ、二度と美優を手放さないよう握り返した。






番外編 END
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