偽装結婚の行く末
「まだ痛い?」

「だいぶ痛み引いたけど、ぶつけた時マジで折れたかと思った。
てか昴の口からハネムーンなんて言葉が出てくると思わなくて」

「嬉しいからって泣くなよ」

「泣いてない!これは生理的な涙!」


くわっと目を見開いて否定してきた美優。
見慣れた反応なのにかわいくて、勝手に口角が上がる。


「かわいいな美優、昔と変わんなくて」

「悪かったですね、変わり映えなくて」

「変わらねえからいいんだよ」


拗ねてしまった美優にキスをして、その顔をじっと見つめる。


「キスしたら機嫌治るなんて思ってる?」

「思ってない、キスしたいからしただけ」

「なにそれ……」

「美優が愛しくて仕方ないってこと」


恥ずかしくて目を逸らした美優の頬に手を添えて、もう一度唇を寄せる。
唇を重ねながら美優が俺の指先に触れ、指を絡めて手を繋いできた。
懐かしいぬくもりに愛しさが込み上げ、二度と美優を手放さないよう握り返した。






番外編 END
< 182 / 182 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:53

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

スカーレットの悪女
Raika_/著

総文字数/344,567

恋愛(キケン・ダーク)824ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
前世の記憶を持って、美少女に生まれ変わったはずだった ところが転生先が “ヤクザがはびこる世界線の悪女” だったなんて信じられる!? 私は知ってる この物語がハッピーエンドを迎える過程で 数々の苦難が待っていること そして悪女は悪女らしく 悲惨な末路を迎えること だったら、私のすることはただひとつ 「壱華を守るためなら、悪女にだってなってみせる」 どんな悪どいやり方でもいい 悪女がヒロインを救う方法を探そう 絶対に、この運命をねじ曲げてみせる -闇色のシンデレラ・アナザーストーリーの開幕- 連載開始 2022.06.01
酩酊メロウ
Raika_/著

総文字数/57,020

恋愛(キケン・ダーク)120ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
20歳の澪は、ある日突然闇金の組織に連れ去られ 蒸発した母の連帯保証人にされていることを知る。 そんな絶望的な状況を救い出したのは 極道の幹部の男・鳴海憂雅だった。 嘘を巧みに操り、翻弄する極道の男たち。 愛されたいと願ってはいけない。 分かっていても、彼を次第に好きになってしまい——?
闇色のシンデレラ
Raika_/著

総文字数/219,920

恋愛(キケン・ダーク)409ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
おとぎ話のシンデレラは王子様と結ばれ 幸せになりました。 闇色のシンデレラは王子様と結ばれることなく 絶望に落ちました。 意地悪なまま母にいじめられ 卑怯な姉妹に何もかもを奪い尽くされ 助けてくれるはずの王子たちには乱暴をされる日々。 絶望の淵を歩く彼女を救い出したのは─── 「俺と生きる覚悟はあるか?」 闇の世界を統べる、美しく冷酷な皇帝でした。 ※この小説は2014.8.31~2015.8.7にかけて別サイトで執筆していたものです。 こちらに改訂版として書くことにしました。 あたたかく見守っていただけたらと思います。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop