偽装結婚の行く末
黒いシルクのロングドレス。
試着室から出て昴に着てみた姿を見せたら納得したみたいに頷いた。


「うん、買おう。お会計お願いします」

「え、ちょっと待って!」

「ゆっくり着替えてこいよ、置いてったりしないから」


だから違うってば。あたしはそんな簡単に決断した昴に対して待ったをかけたのに。
急いで試着室に戻って着替えたら、すでに会計は終わっていた。


「美優、帰るぞ」

「あ、はい」


まじで昴が何考えてるか分からない。
昴、普通の女だったらこんなことされたら勘違いするからね?
あたしだから変なやつ、で済むけど。

それからすぐに車に戻って駐車場から出た昴は突然笑いだした。
えぇっ、今度は何?
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