偽装結婚の行く末
「パーティであの高飛車な女にマウントとって。
その後バチバチにキャットファイトしてほしい」


……なーに言ってんだこいつ。
その目的のためだけに何十万も払ったの?
悪趣味にも程がある。


「するか!あんたほんと性格悪い!」

「ははっ、知ってる」


いい笑顔で笑う昴は赤信号になった際にあたしの方を見た。


「そんなこといいつつ、美優は押しに弱いからちゃんとやってくれることも知ってる」

「さすがに無茶ぶり過ぎでしょ」

「とにかく、それ着て当日俺を楽しませて?」


誘うような色気を含んだ笑み。
相手があたしじゃなかったら赤面レベルの笑顔。
くぅ、自分の武器をとことん利用しやがってずるいこの男。
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