偽装結婚の行く末
その日は過去一で体調を崩して、ずっとベットでうずくまっていた。
はあ、ピルとか視野に入れるべきかな。
痛み止めで誤魔化しが効かなくなってきたもんな。

なんて考えてたらいつの間にか寝てしまっていたらしく、次に目を開けた時には昴の顔面が目の前にあった。

いつの間に帰ってきた!?てか今何時?
そんなことよりシモンズのベットに粗相は……してないみたいよかった。


「美優、なんか食べた?」

「あれ、今日接待じゃなかったの?」

「婚約者が体調悪いんでって抜けてきた」


本物の婚約者じゃないくせにそんな嘘ついて。
4ヶ月後契約満了したらどうすんのよ。


「だから美優の看病する」


あたしの手を握って笑う昴にキュンとした。
まずいまずい、絆される。


「病気じゃないし、いいって」

「病人より顔色悪いくせに」

「なんか食った?」

「食べてない……」

「雑炊でいい?」


絆されると分かっていて、頭が回らないからうんと答えてしまった。
けど「お姫様抱っこで運んでやろうか?」なんてふざけたことを聞いてくるから、それは全力で断っておいた。
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