偽装結婚の行く末
眩しくて目を開けたら、昴がカーテンを開けていた。
もう朝か……ビックリするぐらいよく寝れた。

すると昴が急に振り返って、枕元に置いたスマホを手に取った。


「……おはようございます」

「おはよ、すっげー寝癖」


パシャ、音がしたかと思うと昴があたしの寝癖を撮っていた。
え、なにしてんのコイツ。


「撮らないでよ、バカなの!?」

「バカでいいからその寝癖直してこい」

「直したら消す?」

「消すわけねえだろ」


昴の口が弧を描く。ったく、意地悪なやつ。
昨日の優しさが嘘だったみたい。


「身体、大丈夫か?」

「うん、昨日より楽」

「ならよかった」


ベットから出て立ち上がったら、昴が私の髪を手ぐしで整えながら聞いてきた。
なんだかんだ面倒見がいいんだよね。


「あ、今日帰ったら話があるから寄り道して帰るなよ」

「体調万全じゃないから直帰するよ」

「分かった」


でも、なーんか変な感じ。
昴ってこんなに優しかったっけ?
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