偽装結婚の行く末
「ま、作戦内容はおいおい話すとして……」


昴は組んだ手を解いてテーブルに下ろす。


「モチベあげるためのご褒美は何がいい?」

「はい?」


昴って変わってる。
普通そういうのって、成功報酬として渡すんじゃないの?

まあ、くれるって言うなら遠慮なく言いますけど。


「京都行きたい」

「京都か、仕事ではよく行くけど観光はあんまりないかも。
1泊にする?それとも2泊?」


京都旅行を提案したらあっさり受理してくれた。
でも待って、今の言い方だと昴もついてくる感じ?


「え、昴も行くの?」

「は?お前一人で行く気だったの?寂しいやつ。
どうせなら一緒に行こうぜ」


一緒に行くんかい!
……彼氏でもない男と京都旅行か。
まあ、タダで行けるならなんでもいいけどさ。


「来週と再来週どっちがいい?」

「そんなすぐ行くの?」

「思い立ったらすぐ行動。俺もいつ仕事になるか分からねえから空いてるうちに行きたい」

「じゃあ、再来週で」

「分かった、諸々予約取っておく」


相変わらず行動力あるな。
なんだか張り切ってるみたいだし、とりあえずお任せしておくか。
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