偽装結婚の行く末
ホテルを出て、早速私の行きたい場所へ向かわせてもらった。
伏見稲荷でたくさん写真を撮って、清水寺に向かう長い坂道に並ぶお土産屋を巡る。


「美優、食いすぎな」

「大丈夫、甘いものは別腹!」

「さっき伏見稲荷でもソフトクリーム食べてただろ」

「あれは水分補給、そしてこれは糖分補給」


持っていた抹茶のワッフルを意気揚々と掲げる。
昴は真顔になったけど突然「……ふはっ」と吹き出した。


「お前、それ……デブの理論だろ」

「失礼な!あたし体型は維持してますけど」

「ふーん、体重の変動すごいのに?」


……なぜ知ってる?
あたしは生理前になると体重がなぜか2kgくらい増える。
まあでも生理終わったら体重落ちるし、目標体重を行ったり来たりしてる感じだから問題ない。


「その反応、さては知らねえな。
あの体重計、履歴残るんだよ」

「はぁ!?」

「そうとは知らず毎日健気に乗ってるみたいだけど、全部俺にバレてるから」


待って、最悪の暴露された。
体重計まで高そうな物使いやがって、と妬ましく思ってたけどそんな機能まであるなんて。


「もっと早く言ってよ!昴に体重知られるとか最悪なんだけど」

「ほら、俺のスマホに美優の体重のデータが送られてきてる」


昴はスマホを操作して画面を見せつけてくる。
あぁ、これはまさしくあたしの体重!
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