地味子、学校のイケメン二人と秘密の同居始めます!
魁吏くんも、返事こそしなかったが隣で私に同意するようにコクリと頷いた。
そんな私たちに、ご両親はまたも「ありがとうございます」の嵐を生み出す。
ユウキくんもあの天使の笑顔でお礼を言った。
ちゃんとお礼が言えるなんて、ユウキくんはきっと素敵な人間に育つぞ。
何度も何度もお父さんとお母さんは頭を下げながら、ユウキくんの手をしっかり握って去っていた。
三人の姿が見えなくなるまで手を振って見送る。
「・・・さてと」
スマホのロック画面に表示された時間を確認すると、交代の時間が目の前に迫っていた。
あんまり二人でお祭りは回れなかったけど、くまのぬいぐるみもゲットできたしユウキくんと出会えたから私としては大満足。
時間を確認したのは魁吏くんも同じだったようで、自然と私たちの足は河川敷の方を向く。
歩きながら、河川敷に到着するまでしばしの雑談タイム。
「魁吏くんって、子ども好きなの?」
「・・・・・・別に」
嘘ばっかり〜。
ユウキくんに、見たことないくらい穏やかな笑顔向けてたくせに。
そんなことを思ったけど、口には出さないでおいた。
誰も知らないであろう魁吏くんの新しい一面を見れたことに、誰に対してかもわからない少しの優越感を覚える。
それからも、雑談・・・といっても、一方的に私が魁吏くんに話しかけて魁吏くんはそれに短い返事をするっていうものだけど、それをしているうちにいつの間にか河川敷に着いていた。
「椿ちゃん!」
「あっ、絢花ちゃん!」
場所取りのために敷かれたレジャーシートには、晶くんと椿ちゃんが並んで何やら楽しそうに話しながら座っている。
椿ちゃんのことを呼ぶと、椿ちゃんからはユウキくんの天使スマイルに負けず劣らずの笑顔が返ってきた。
今までと違って素顔での笑顔だから、特に破壊力がすごい。
「ごめんね、二人とも。ちょっと遅れちゃった」
「大丈夫だよ。椿ちゃんといるの、楽しかったから」
「私もです。晶くんがいい人だったので」
少しだけ約束の時間を過ぎてしまったことを詫びると、二人からはそんな返事が。
んん・・・?
んんん・・・・・・?
こころなしか、晶くんと椿ちゃんの距離が近くなって良い雰囲気になっているような・・・?
二人の呼び方も、『椿ちゃん』と『晶くん』に変わってるし。
・・・・・・もう少し、遅れてもよかったかも?
そんな私たちに、ご両親はまたも「ありがとうございます」の嵐を生み出す。
ユウキくんもあの天使の笑顔でお礼を言った。
ちゃんとお礼が言えるなんて、ユウキくんはきっと素敵な人間に育つぞ。
何度も何度もお父さんとお母さんは頭を下げながら、ユウキくんの手をしっかり握って去っていた。
三人の姿が見えなくなるまで手を振って見送る。
「・・・さてと」
スマホのロック画面に表示された時間を確認すると、交代の時間が目の前に迫っていた。
あんまり二人でお祭りは回れなかったけど、くまのぬいぐるみもゲットできたしユウキくんと出会えたから私としては大満足。
時間を確認したのは魁吏くんも同じだったようで、自然と私たちの足は河川敷の方を向く。
歩きながら、河川敷に到着するまでしばしの雑談タイム。
「魁吏くんって、子ども好きなの?」
「・・・・・・別に」
嘘ばっかり〜。
ユウキくんに、見たことないくらい穏やかな笑顔向けてたくせに。
そんなことを思ったけど、口には出さないでおいた。
誰も知らないであろう魁吏くんの新しい一面を見れたことに、誰に対してかもわからない少しの優越感を覚える。
それからも、雑談・・・といっても、一方的に私が魁吏くんに話しかけて魁吏くんはそれに短い返事をするっていうものだけど、それをしているうちにいつの間にか河川敷に着いていた。
「椿ちゃん!」
「あっ、絢花ちゃん!」
場所取りのために敷かれたレジャーシートには、晶くんと椿ちゃんが並んで何やら楽しそうに話しながら座っている。
椿ちゃんのことを呼ぶと、椿ちゃんからはユウキくんの天使スマイルに負けず劣らずの笑顔が返ってきた。
今までと違って素顔での笑顔だから、特に破壊力がすごい。
「ごめんね、二人とも。ちょっと遅れちゃった」
「大丈夫だよ。椿ちゃんといるの、楽しかったから」
「私もです。晶くんがいい人だったので」
少しだけ約束の時間を過ぎてしまったことを詫びると、二人からはそんな返事が。
んん・・・?
んんん・・・・・・?
こころなしか、晶くんと椿ちゃんの距離が近くなって良い雰囲気になっているような・・・?
二人の呼び方も、『椿ちゃん』と『晶くん』に変わってるし。
・・・・・・もう少し、遅れてもよかったかも?