離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 別れたとしても逃がすつもりはなくて、咲良には言わず護衛まで用意したのだ。身の危険を避けるというよりは、悪い虫がつかないように。

 護衛をつけた本当の意味がそれだったと知ったら、間違いなく引かれるだろう。

 それは気持ち悪いよ、と苦笑しながらはっきりと言う彼女を想像して胸が高鳴る俺もどうかしている。

 自分自身を隠すのが当たり前になっていた俺にとって、心の内をすぐ口に出す彼女は興味深かった。

 そして俺の本質を知ったような疑問をぶつけたところに、自分でもぞっとするぐらい惹きつけられたのだ。

 咲良は一度目のプロポーズの拙い言い訳を覚えているだろうか?

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