離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 一生をともにする相手ではないから深冬さんと会わせてくれなかったのだと思っていた。

「みんな二回目の結婚で、しかも子供までいるって聞いても全然驚かないんだね」

 小さな動揺は隠し、義両親と深冬さんを示して言う。

「ちょっと心配になるくらい大らかなんだよ、うちの人間って」

「ふーん、智秋も?」

「俺はむしろ心が狭い方。妻に手を出されそうになって本気で怒るぐらいには」

 智秋の手が腰にかかり、私を引き寄せる。

 いつの間にか眠っていた楓花が、急な振動に驚いて目を開いた。

「もうあんな思いはさせないからな」

 包み込むように抱き締められてどきどきと鼓動が速くなっていく。

< 137 / 235 >

この作品をシェア

pagetop