離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「たしかにそれもそうだな。だけど楓花には自分の面倒を自分で見てもらわないと。咲良を独り占めされるのはおもしろくないんだよ。俺の奥さんなんだから」
「言っておくけど、私は誰のものでもないからね」
言葉遊びのようなものだろうと判断して笑うと、腰を捉えていた手にぐっと力が入った。
「君は俺のものだよ。俺だけの咲良だ」
至近距離でささやかれ、心臓が大きく跳ねる。
今やっと、自分から踏み出せばキスができるほど近い距離にいるのだと気づいた。
あとほんの少し智秋に向かって顔を寄せればいい。そうすれば私は、彼のぬくもりを手に入れられる。