離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 智秋が好きだと言ってくれなければ不安だから言えない。

「……私は楓花も智秋も大好きだよ」

 彼がいないときにしか言えないひと言をこぼし、目を閉じて楓花のやわらかな頬にキスをする。

 赤ちゃん特有の甘くくすぐったい香りが、私の不安定な心を優しく包み込んでくれた。



 どうやらあのまま寝入ってしまったらしい。

 はっと目を開けた私は、そこにいるはずの楓花が見当たらず凍りついた。

「楓花? ふーちゃん?」

 一緒に眠っていた布団は温かいが、それが私のぬくもりなのか楓花のぬくもりなのかわからない。

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