離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「俺も信用してたからそれなりにショックが大きかった。たぶんそのときだな。大切なものは自分の手で守らなきゃだめなんだっていうのと、不用意に他人に自分の本心を明かさないようにしようって思ったのは。あの日、俺があいつに深冬と雪遊びがしたいって言ったのがいけなかったんだ」

「あなたは悪くないでしょ。子供を誘拐して利用する方がずっと悪い」

「他人なんか信用しちゃいけなかったのに、俺のせいだ」

 当時を思い出して自分を責める智秋に向かって、首を左右に振る。

 それだけでは足りなかったから、硬く握り締められた手に自分の手を添えた。

「あなたも深冬さんも無事でよかった」

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