離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「……そうだよ。咲良が好きだから、好きになってほしかった」

 やがて智秋が声を絞り出して言う。

「ずっとずっと咲良の心が欲しかった。俺はこんなに君を好きなのに、どうして同じ想いでいてくれないのか理解できなかった」

「どうしてもっと早く言ってくれなかったの? 私だってあなたが好きだったのに」

 智秋が目を丸くして私を穴が開くほど見つめる。

「そんな素振り見せなかったじゃないか。離婚だって普通に承諾したし」

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