離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「……うん。楓花が大きくなってもあなたの奥さんでいたい」

 ようやく自分の気持ちを伝えられて、目頭がじんわり熱くなる。

「私も智秋が好き。恋愛なんかわからないって思ってたのに、あなたが私を変えてくれたの」

 涙が頬を伝っていくのを感じながら智秋に顔を寄せ、今度は私からキスを贈る。

 大好きだという想いをいっぱいに込めた唇を受け止めた智秋は、びっくりするほど赤くなっていた。

「恥ずかしいわ」

 気持ちがすぐ顔に出る今の智秋が、本当の智秋なのだろう。

 そんな珍しい彼をもっと見ていたくて再度唇を重ねようとすると、その前に後頭部を掴まれて唇を奪われた。

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