離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「いや、それなら今夜はふたりきりなんだなと思って」

 横にいる深冬さんに聞こえないようにか、こそっと耳もとでささやかれて息を呑んだ。

「一緒に息抜きしちゃおうか」

 智秋の吐息が耳をくすぐるせいで胸を締めつけられる。

 ふたりきりで夜を過ごすのはかなり久し振りだ。

 いつもいい雰囲気になると見計らったように騒ぎ出す楓花が、今夜は母たちのもとにいる。

『朝まで抱くから覚悟しておくように』

 智秋の甘いささやきが脳裏をよぎった。



 買い物や食事、そして広い浴場でのお風呂も楽しんだあと、母と義母は楓花を連れて部屋に戻っていった。

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