離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
それと、と橘さん――もとい智秋が私に手のひらを差し出す。
そこには私が探していた母のお守りがあった。
「これだろ、探し物」
「ありがとう。……智秋」
いつ見つけたのかまったく気づかなかったが、改めてこの人は見た目通りの温和な若旦那ではないと思い知った。
お守りを受け取ろうと手を伸ばすと、指先が智秋の手のひらに触れる。
その瞬間、絡め取るように手首を掴まれて引き寄せられた。
「今日から君は俺の妻だ。よろしく、咲良」
***
こうして私は智秋の妻になり、今日一年という契約の最終日を迎えたわけだ。
そこには私が探していた母のお守りがあった。
「これだろ、探し物」
「ありがとう。……智秋」
いつ見つけたのかまったく気づかなかったが、改めてこの人は見た目通りの温和な若旦那ではないと思い知った。
お守りを受け取ろうと手を伸ばすと、指先が智秋の手のひらに触れる。
その瞬間、絡め取るように手首を掴まれて引き寄せられた。
「今日から君は俺の妻だ。よろしく、咲良」
***
こうして私は智秋の妻になり、今日一年という契約の最終日を迎えたわけだ。