カクレンボ
でも、誰がリーダーでも関係ない。4人でいられるなら関係ない。
わたしはベランダに出て、今にも降ってきそうな星々を眺めた。
何百年も生きている星にとってはわたしたちの生なんて思い出のように一瞬なことかもしれないけど、密度では星よりも濃くありたい。
何百年を何十年が超えて見せる。
「華、いる?」
突然隣の部屋から雪の声がしてびっくりした。
当たり前のようにベランダが隣同士で声も通じ合うことを忘れていた。
「いないよ」
「じゃあ、又の機会に」
ちょっと悪戯をしてみれば、声だけでほほえんでいるのがわかった。
「忘れ物してるよ」
少しの沈黙の後、鳥がなくみたいに突然雪は言った。
「ほんと?」
「ほんと」
わたし、荷物は極力減らしていたつもりだったんだけど…
それでも忘れ物をしてしまうってよっぽどおっちょこちょいなのかな。自分でも悲しくなってきた。
「このイヤホン、華のじゃないの?」
雪が水色のイヤホンをひらひらと見せてきた。
確かにあれはわたしのイヤホンだけれど、いつかばんからでたのだろう。
わたしはベランダに出て、今にも降ってきそうな星々を眺めた。
何百年も生きている星にとってはわたしたちの生なんて思い出のように一瞬なことかもしれないけど、密度では星よりも濃くありたい。
何百年を何十年が超えて見せる。
「華、いる?」
突然隣の部屋から雪の声がしてびっくりした。
当たり前のようにベランダが隣同士で声も通じ合うことを忘れていた。
「いないよ」
「じゃあ、又の機会に」
ちょっと悪戯をしてみれば、声だけでほほえんでいるのがわかった。
「忘れ物してるよ」
少しの沈黙の後、鳥がなくみたいに突然雪は言った。
「ほんと?」
「ほんと」
わたし、荷物は極力減らしていたつもりだったんだけど…
それでも忘れ物をしてしまうってよっぽどおっちょこちょいなのかな。自分でも悲しくなってきた。
「このイヤホン、華のじゃないの?」
雪が水色のイヤホンをひらひらと見せてきた。
確かにあれはわたしのイヤホンだけれど、いつかばんからでたのだろう。