カクレンボ
雪は料理が大好きで、ひとつひとつ作る料理がとてもおいしい。
幼い頃からよく作ってもらってた。
最初から、美味しかったけど見た目はいまいちだった。でも最近ではお店に並んでてもわからないくらいきれいになっている。
昔は見た目が良くないとスネていたのに、今は本当に楽しそうに料理をしているから、わたしも見るだけで楽しい。
「えー?ふたりだけずるい!!うちも行く!」
わたしの思っていることが伝わったみたいに桜が口を開く。
…伝わる相手が間違っていたけれど…
「わたしも食べたい!」
桜がビシッと手を挙げているので私も手を挙げる。
いつの間にか止まっているわたし達四人が綺麗な正方形を作っている。一定の距離で離れるかも縮むかもわからないような図形だ。
「いいよ。じゃあ後で僕の家来てね」
雪の承諾を得て『よし』と心のなかでガッツポーズをする。
「今日は何作るんだ?」
「えーどうしよう」
「まあ、なんでもいいけど美味しいものにしなさいよ?」
「雪なら全部美味いっしょ」
高校生になってから頻繁に雪の料理を食べる機会が減ってしまっていて、実に2週間ぶりくらいに食べられる。
「じゃあ帰ったらすぐ雪の家な!」
すぐって言っても…わたしは同じ敷地なんだけど。
幼い頃からよく作ってもらってた。
最初から、美味しかったけど見た目はいまいちだった。でも最近ではお店に並んでてもわからないくらいきれいになっている。
昔は見た目が良くないとスネていたのに、今は本当に楽しそうに料理をしているから、わたしも見るだけで楽しい。
「えー?ふたりだけずるい!!うちも行く!」
わたしの思っていることが伝わったみたいに桜が口を開く。
…伝わる相手が間違っていたけれど…
「わたしも食べたい!」
桜がビシッと手を挙げているので私も手を挙げる。
いつの間にか止まっているわたし達四人が綺麗な正方形を作っている。一定の距離で離れるかも縮むかもわからないような図形だ。
「いいよ。じゃあ後で僕の家来てね」
雪の承諾を得て『よし』と心のなかでガッツポーズをする。
「今日は何作るんだ?」
「えーどうしよう」
「まあ、なんでもいいけど美味しいものにしなさいよ?」
「雪なら全部美味いっしょ」
高校生になってから頻繁に雪の料理を食べる機会が減ってしまっていて、実に2週間ぶりくらいに食べられる。
「じゃあ帰ったらすぐ雪の家な!」
すぐって言っても…わたしは同じ敷地なんだけど。