柳の木の下で貴方が言葉を拾ってくれた



「まぁいい」


そう言って私は腕を掴まれて蓮二の元に引き寄せられる。怖くて顔すら上げられない。



「俺の女が世話になったようだな。だが、次コイツと会ったらテメェ等を潰しいく」


蓮二は七瀬さんにそう言い残し、私の手首を引っ張りその場を去る。


チラリと見えた七瀬さんにごめんなさいと謝りながら、私は蓮二に抵抗せず連れていかれるまま。


「家に帰ったら覚悟しろ」



蓮二の言葉に何も言えず、はいと返事をするだけ。帰宅してすぐさま今日のことを問い詰められる。


「全て説明しろ」



私は今日の出来事を嘘偽りなしに話す。


七絃とカフェで話した後に1人で河原へと行ったこと。そこで男達に連れて行かれそうになるところを七瀬さんに助けられたこと。そして、あの河原が無法地帯だってことを知らされたこと。何も隠さず話した。



「そうか」



私の説明に納得してくれたのかと安心したのも束の間。



「お前を自由にさせてはいけねーな」



私には重すぎる言葉だった。



今回のことをきっかけに私の自由は奪われた。
学校の中までは監視できないにしろ、私が1人になる時間はなかった。七絃とも遊べずずっと蓮二に監視されている状態。



心拠り所が消えてなくなる。

私は蓮二から逃れられない。


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