柳の木の下で貴方が言葉を拾ってくれた
私は海さんに少しだけ待ってもらうように言うと、おうと返事を返してくれて急いで準備をした。
海さんを待たせてはいるが、必要最低限持っていくものって言われても女の子だからあれこれ荷物が多くなる。
取り敢えず、2日分の着替えと下着にパジャマ、化粧水や乳液にタオル…スマホの充電器と歯ブラシも必要だ。
そんなこんなしていると大きいバックがパンパンになっていた。
私は急いで玄関のドアを開ける。
「準備出来たかって…そんなに荷物いるか?」
海さんは大きく膨れたバックを見て少し驚いたように言う。
「これでも、少ないかと…」
「何をそんなに入れてるんだ?」
「えっと。着替えとかパジャマに…」
私はバックに入れているもの大まかに話した。
「歯ブラシとか使い捨てできる分は持っていく必要ない。買えばいいし借りればいい。まぁ、なんなら着替えとかも買えば問題ねーし」
「私、そんなお金持ち合わせていないので…」
「あー、心配すんな。金は蓮二負担だから」
「え?蓮二が?」
「そうそう。だから気にすんな。ってことで、荷物減らして来い。5分以内で頼むなー」
そう言って海さんは私を家の中に再び戻す。
言われた通りに少しずつ荷物を減らしながら、蓮二は一体何者なのかという疑問が浮かんだ。
私が何不自由無く暮らせているのは蓮二のおかげ。全て蓮二が請け負ってくれている。
もしかしたら蓮二はどこかお金持ちの跡取りなのだろうか。
考えながらも手を動かしていたが、手を動かすスピードが遅く、5分ギリギリまでかかってしまった。
「すみません、お待たせしました!」
海さんを待たせていたことを忘れてしまっていたため、急いでドアを開けて海さんに謝る。
「まぁ、優しい俺だから許す。んじゃ、行くぞ」
海さんの後ろについて行き、いつもの車に乗り込むとアジトまで向かった。