首取り様1
「すごいな。3つともここまでキレイに形を留めてるんだもんな」


大輔が関心したように言いながら、上着でガイコツを包み込んだ。


「誰かが意図的に埋めたって感じがする。胴体と頭部をバラバラの場所に」


明宏が深刻な声色で言った。


「それって、生きている間に首を取られたってこと?」


美樹の言葉に明宏は左右に首をふった。


「そこまではわからない。でも、なんか悪意を感じるよな」


悪意……。


きっとそうなんだろう。


あの5体の地蔵は誰かからの悪意を受けていた。


あるいはそのせいで死んでしまった。


だからこそこうして、自分たちは巻き込まれているのだ。


「行こう」


慎也が静かな声で言ったのだった。
< 167 / 182 >

この作品をシェア

pagetop