首取り様4
その考えははやり納得いかなかった。


「俺たちの子供が地蔵に手助けするなんて、考えてもいなかった」


いつの間にか目を開けていた柏木はそう言うと頭を抱えた。


「どうしてそんな風になってしまったのか……。その結果、街が大変なことになってしまった」


「でも、気持ちは少しは理解できます。彼らはずっと差別され、悪夢にうなされてきました」


言ったのは明宏だった。


今ここで柏木が自分を攻めたって、なんの解決にもならないのだから。


「最後にイケニエになった子供たちのことは、俺たちの家族には必ず言い伝えられてきた」


柏木はそう言うとソファから立ち上がり、重厚な戸棚へと向かった。


その引き出しから取り出したのは一枚の写真でテーブルに置かれたそれを見て佳奈は悲鳴を上げそうになってしまった。


それは見間違いもなく、空き家で発見したあれと同じものだったのだ。


「これが子供たちの父親だ」
< 53 / 135 >

この作品をシェア

pagetop