首取り様4
言われて明宏は真剣な表情で頷いた。


自分たちが考えていたことは当たっていたことになる。


「子供がイケニエになる前まではほとんど接点のない者同士だったが、あんなことがあってから何度も集合していたらしい。そのときに撮られたものだ」


「そうなんですね……」


佳奈はそれ以上言葉がでなかった。


写真の中からこちらを睨みつけているように見える5人の男たちは、今にも手を伸ばして佳奈の首を締めてしまうんじゃないかと不安になった。


「彼らが集まって何をしていたのかはわからない。けれど、この街に復讐するためのなにかだろうということは、当時からわかっていたんだ。それが、こんなに大きなものだとは誰も予想しなかったけれどな」


「誰も彼らを止めなかったのか」


大輔が柏木を睨みつけるようにして言った。


イケニエが終わってすぐになんらかのアクションを起こしていれば未来が変わったかも知れない。


少なくてもこんな大惨事になることはなかったかもしれない。


大輔はそう考えているようだった。


しかし柏木さんは静かに左右に首を振った。
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