首取り様4
「君たちも気が付いたはずだ。首が置かれている場所は5箇所。そこ以外にはないんだ」


「化け物はどうしていたんですか?」


佳奈からの質問に柏木は猟銃を握りしめて見せた。


もともとそれを使って化け物と対峙していたようだ。


それなら首を残さずに見つけることができるかもしれない。


「あなたたちの次にイケニエになった人たちはどうなんですか?」


明宏の言葉に柏木は首をかしげた。


「それももう知っているだろう? 君たちだってイケニエから開放された後あの地蔵を見ることができたんだ。俺たちだって同じように地蔵が作り出す悪夢の中に入っていくことができた。そして、新しいイケニエたちに猟銃を託し、首の在り処を教えた」


その説明に佳奈は絶句してしまった。


どれもこれも自分たちがやってきて、それでもダメだったことなのだ。


「俺たちの子供が地蔵の手の上で踊らされてしまったのは、俺たちにも責任があると思う。差別や悪夢を経験したからと言って、俺たちも次のイケニエたちも地蔵の味方になるようなことはなかったんだからな」


ひとえに子供たちの弱さが原因だと柏木は言った。

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