一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜
 日和が箱に二つのケーキを並べている間に綾乃が会計を済ましてくれているのだが目がとろんと女の目で悠夜を見つめている。本当綾乃はイケメンが好きだなぁ、と思いながら箱に詰めたケーキを「お待たせしました」と悠夜に手渡す。


「日和さん、ありがとう。あの、さ、日和さんの連絡先教えてくれませんか? い、嫌だったらいいんです! ブロックだってしてくれて構いません。ダメですか?」
「あ〜えっと……」
「昨日は初対面で本当は凄く緊張していて連絡先聞けなかったんです。やっぱり……ダメですか?」


 くぅ〜んと子犬のように今にも泣き出しそうな瞳を向けてくるものだからどうしようか悩んだものの愛らしい悠夜の性格に根気負けし、スマートフォンを差し出す。


「あんまりSNSとか見ないから返信は期待しないでね?」


 悠夜は尻尾がちぎれるんじゃないかってくらい瞳をキラキラと輝かせ、満面の笑みを日和に見せた。


「すっっごく嬉しいです。本当に今日はいい日だなぁ、日和さんまたケーキ買いに来ますね!」
「またお待ちしています」


 悠夜はスキップでもしそうな足取りで店を出ていった。


「なーんか、日和最近モテ期じゃない?」


 レジカウンターに両肘をつき顎を乗せ羨ましそうに綾乃にジィっと見られる。


「なにいってんのよ、そんなんじゃないから。じゃ私休憩いってくるね」
「はいは〜い」


 モテ期かぁ、と頭に浮かんだ男性は淫魔の俺様男と、年下の子犬男子だった。
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