一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜
「あ、あんた大丈夫なの?」
「あぁ、なかなか熱が下がらなくてな。とりあえず入れ」
「お、お邪魔します……」


 洸夜の部屋は会社の社長室のようにシンプルな部屋だった。あまり見たことがない黒いフローリングの広いリビングには小さすぎる二人がけのグレイのソファーに大理石柄のダイニングテーブル、やたらデカいテレビ。それしかない。もしかして洸夜はミニマリストっていうやつなのだろうか。必要最低限の物しか置かない、そう考えると少しゾッとした。必要性がなくなったらゴミのように捨てられてしまいそうで。


「悪い、わざわざ日和から来てくれたのにもてなせなくて」


 どさりと尻餅をつくように勢いよくソファーに腰を下ろした洸夜は高熱がやはり辛いのか息が荒い。見上げてくる瞳は潤んでいてこんな弱っている洸夜を初めて見た。

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