一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜

「病院は行ったの?」
「ん、行った。疲れが出て風邪が長引いてるって医者が言ってた」
「淫魔なのに病院なんかに行ってバレないの?」
「身体は普通の人間と同じだからな。歳もとるし、死ぬよ。ただちょっと生きるのに栄養とは別で精気が必要なだけ……悪い、ちょっと横になるわ。来てくれてありがとうな。日和の顔みたら少し良くなった気がする。うつるといけねぇから今日は帰れ」


 帰れと言われてはいはい帰ります、なんて素直に帰るはずがない。こんなに辛そうな病人を一人にするほど日和は薄情ではない。


(心配できたんだから……心配させてよ……)
「帰らないわ。今日はあんたの看病しにきたんだから! さっ、こんなところじゃなくてベットで寝なさい」


 力なくソファーに座っていた洸夜の腕の隙間に入り込み立ち上がるのをサポートする。いつも日和を容赦なく包み込む大きな身体は熱に犯されているせいか弱々しい。
相当つらいのだろう。触れた身体あつあつに熱された鉄板のように熱く、触れたところから火傷してしまいそうだ。
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