一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜
悠夜の瞳からは透明の雫が溢れ、まるで小さな子どものように鼻を赤くしている。
(悠夜はもしかしてずっと母親が死んで一人になって寂しかったんじゃないのか……?)
洸夜は母親に捨てられ絶望してたがすぐに日和という心の拠り所の女の子に出会えた。もし、日和に出会えていなかったら洸夜はずっと母親の事を思い、悲しみ、もしかしたら自分を捨てた事に憎んでいたかもしれない。日和がいたから洸夜は母親への想いは薄れ、今までどんなに辛いことがあっても乗り越えられた。
けれど悠夜は?
二人だけの家族、自分のように大切な人と出会っていない悠夜は今一人ぼっちだ。頼る人もいなかったのだろう。けれどそれとこれは別。日和だけは渡せない。