イジワルな君の一途で不器用な恋心
おおお……! 偉いぞ雷夜! よくやった!
目をまん丸にして固まるミワワちゃんの横で、心の中で拍手を送る。
「っえ、えええ⁉ どうしてですか⁉」
「こないだ、コーヒー作る練習始めたって言ったじゃん? 近々、お客さんに提供できるかのテストがあって。練習に集中したいんだよね」
眉尻を下げて気まずそうに本音を吐き出した。
しかし、すかさず。
「そのテストって、いつ頃やるんですか?」
うぐぐ、長時間居座ってるだけあって手強いな。
「……早くて今月の後半か、遅くても来月かなぁ。進捗状況によるからまだ決まってない」
「そっか。期間は、1日だけ? それとも何日間に渡ってやるの?」
「数日かかると思う。スムーズにいけば1日で終わるかもだけど、種類が多いから。だから、せっかく来ても、あまり相手できないんじゃないかなって」
丁寧に言葉を紡ぐ雷夜。
いくつか工程があるのは聞いてたけど、挽き方にも種類があるのは知らなかった。
「……って、ことなんで、マジですみません」