イジワルな君の一途で不器用な恋心

おおお……! 偉いぞ雷夜! よくやった!

目をまん丸にして固まるミワワちゃんの横で、心の中で拍手を送る。



「っえ、えええ⁉ どうしてですか⁉」

「こないだ、コーヒー作る練習始めたって言ったじゃん? 近々、お客さんに提供できるかのテストがあって。練習に集中したいんだよね」



眉尻を下げて気まずそうに本音を吐き出した。

しかし、すかさず。



「そのテストって、いつ頃やるんですか?」



うぐぐ、長時間居座ってるだけあって手強いな。



「……早くて今月の後半か、遅くても来月かなぁ。進捗状況によるからまだ決まってない」

「そっか。期間は、1日だけ? それとも何日間に渡ってやるの?」

「数日かかると思う。スムーズにいけば1日で終わるかもだけど、種類が多いから。だから、せっかく来ても、あまり相手できないんじゃないかなって」



丁寧に言葉を紡ぐ雷夜。

いくつか工程があるのは聞いてたけど、挽き方にも種類があるのは知らなかった。



「……って、ことなんで、マジですみません」
< 222 / 314 >

この作品をシェア

pagetop