イジワルな君の一途で不器用な恋心
「いいっていいって! テスト終わったらまた2人で来るから。ね、ミワワちゃん」
「はい。頑張ってくださいね」
笑顔でエールを送ったミワワちゃん。
素直に聞き入れてくれたのは良かったものの、声に張りがない。
これ以上は罪悪感で胸が締めつけられそうだったので、足早に立ち去った。
「お店に行けないの、ちょっと寂しいですね」
「そうだね。集中したい気持ちはわかるけど」
横断歩道の信号機に目を向けたまま会話する。
あぁ、やっぱり無理して笑ってたんだ……。
せめてテイクアウトは許してくれても良かったんじゃないかな。まぁ、これまでの行いが招いた結果だから仕方ないのかもだけど。
「全メニュー制覇まであと少しだったのにな」
「えっ、それで毎週通ってたの⁉」
「はい。あ、聞きました?」
「う、うん。雷夜が、1日おきに来てるって」
一瞬焦ったが、「ひゃー、恥ずかしい」と顔を両手で覆ったのを見て胸を撫で下ろした。
「フラッペを食べてから、他のも食べたんですけど、トリコになってしまって。バイト終わりに買いに行ってたんです」