イジワルな君の一途で不器用な恋心

口の前で人差し指を立てた雷夜に、親指と人差し指で丸を作ったオッケーポーズで返事。

約束通り、合格し終えるまでカフェに寄るのは控えていたのだけど──。



「えっ……」



3日後の金曜日。

カフェ付近の横断歩道の前で小さく声を漏らした。


視線の先に、笑顔で電話している様子のミワワちゃんと、黒金の制服を着た友達らしき女の子が1人。


友達らしき子は、大量のお菓子が入ったビニール袋を、ミワワちゃんはベージュの紙袋を持っていて。



「なん、で……」



あまりのショックに信号が青に変わってもその場から動けず。一点を見つめて呆然と立ち尽くす。


紙袋にプリントされている特徴的な模様は……あのカフェのロゴ。


どうして……?

一緒に待とうって約束したじゃん。
頑張ってくださいねって応援してたじゃん。


友達に誘われたから来ちゃったとか?
どうしても着いてきてほしいって頼まれて断れなかったの?


それともなに、季節限定のドリンクがどうしても飲みたくて我慢できなかった……?
< 226 / 314 >

この作品をシェア

pagetop