イジワルな君の一途で不器用な恋心
口の前で人差し指を立てた雷夜に、親指と人差し指で丸を作ったオッケーポーズで返事。
約束通り、合格し終えるまでカフェに寄るのは控えていたのだけど──。
「えっ……」
3日後の金曜日。
カフェ付近の横断歩道の前で小さく声を漏らした。
視線の先に、笑顔で電話している様子のミワワちゃんと、黒金の制服を着た友達らしき女の子が1人。
友達らしき子は、大量のお菓子が入ったビニール袋を、ミワワちゃんはベージュの紙袋を持っていて。
「なん、で……」
あまりのショックに信号が青に変わってもその場から動けず。一点を見つめて呆然と立ち尽くす。
紙袋にプリントされている特徴的な模様は……あのカフェのロゴ。
どうして……?
一緒に待とうって約束したじゃん。
頑張ってくださいねって応援してたじゃん。
友達に誘われたから来ちゃったとか?
どうしても着いてきてほしいって頼まれて断れなかったの?
それともなに、季節限定のドリンクがどうしても飲みたくて我慢できなかった……?