闇に咲く華ー偽りの華ー
「しっかし、あの清宮の人たちが結月さんを気に入ってるようで驚きっすよ。」
「え?き…気に入られてる?」
ただの親切心とかじゃなくて?
気に入られてるなんて…。
「そうよお姉ちゃん!組の幹部の人たちは、ちょっとやそっとじゃ認めてくれないのよ!だから、お姉ちゃんは凄いんだよ?」
な…なんか、すごく凄まれてるんだけと。
「たまたまじゃないの?詩月姉ってだけで受け入れてくれただけよ。」
そんなんじゃないのにと2人は顔を合わせる。
お似合いかっていいたいほど息がぴったり。
「お姉ちゃんの凄いところはこれだけじゃないんだよ!北園に私がいた時、周りから頼られたり、仕事を任され…。」
「詩月!!」
言葉の圧で詩月を黙らせる。
何も言わせない。
言わなくていい。
そんな思いを込めて…。
「お姉ちゃん…?」
「私のことは別にいいのよ。それより詩月、料理なんて出きるの?」
私の言葉に、カチンと固まる。
そして苦笑い。
どうやら話をそらすことができたようだ。
「確か包丁の握り方も危ない感じだったわよね?」
「う…。今はもうちゃんと持ててるもん!」
「俺の方がヤバいくらいっすよ?毎回指切るし。」