イケメンを好きになってはイケません⁈
「そこまでひどい傷じゃなさそうでよかったじゃない」

 そう言って、改めて正面を向くと、いつもと変わらない、太陽のようにまぶしい森下海斗その人が目の前にいるという事実が、今更ながら胸に迫ってきた。

 白Tシャツにジーパンという何てことのない普段着だけど、着飾らないほうがかえって彼本来の魅力が際立っている。

さっきまではそれどころじゃなかったが、落ち着いてみるとそんな彼が自分の部屋にいるという実感がじわじわと脳に染み込んでくる。

 役得はわたしのほうだ。

 夢のようなシチュエーションじゃない、これって。

 会社の女子たちが知ったら、地団駄踏んで悔しがるんだろうな。きっと。
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