イケメンを好きになってはイケません⁈
 あと10分もこの状態が続けば、「好き」とかなんとか口走ってしまいそう。

 そんな突発事故を起こさないために……

 わたしに告られた直後、交通事故にあって、甲子園に行けなくなった野球部エースくんの、この世の終わりを迎えたかのような絶望的な表情を脳内再生した。

 だめだって。森下くんみたいないい子を、わたしのせいで不幸な目に合わせるわけにはいかない。

 あっ、もしかしたら、このケガは……警告?

 そう考えたらぞっとした。

 お願い、もう帰って。
 わたしとこれ以上関わったら、どんな災厄が降りかかるか。

 わたしの必死な願いが通じたのか、彼は残りの麦茶を一気に飲み干すと椅子から立ち上がった。
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