この世界で愛した君に永遠の恋をする
その日の放課後、テスト期間で部活もなかったので私と海斗は一緒に帰ることになった。
『もうすぐ12月か〜、寒いなマジで』
なんて。海斗は暑がりなのに変なの。
『そうだね、寒がりにはちょっときついかも』
『風邪ひくなよ』
この前バカは風邪ひかねえから大丈夫だなんて言っていたのは海斗じゃんと言いたかったが我慢した。海斗は今日直接言ってくれるらしいのだ私のことが好きだと。いつ言われるか分からない状態で余裕がなかった。頭の中で思考が巡る。気づけばもう家に着いていた。いつもならすぐ部屋に行くものの今日はそういう訳には行かなかった。
『ちょっと待っててね』
といいリビングに逃げ込む。軽くメイクを直し髪を整えて部屋に行く。ドアを開くのに少し時間がかかった。
『ごめんね待たせて。』
海斗は少し驚いたような顔をしてこちらを見た。
『全然。早く足休めてあげろ』
ぶっきらぼうに言うが案外優しいのだ海斗は。
私は言われるままにベッドに座る。
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