跡継ぎを宿すため、俺様御曹司と政略夫婦になりました~年上旦那様のとろけるほど甘い溺愛~
そのやりとりの直後に戻ってきた千秋さんは、顔を赤らめた私と菊乃さんを見て眉間にしわを寄せた。

「菊乃さん、愛佳をからかって遊んだな」

「失礼ねえ。あなたをからかって遊んだのよ」

茶目っ気たっぷりの菊乃さんに、千秋さんがわざとらしくため息を吐く。

「もうすぐ曾おばあちゃんになるんだから、その調子でまだまだ元気でいてくださいよ」

わざわざ〝曾おばあちゃん〟と強調した千秋さんに、今度は菊乃さんが顔をしかめて唇を尖らせる。

「曾おばあちゃんだなんて嫌だわ。ひ孫にも〝菊乃さん〟って呼ばせるって決めてるのよ」

そのやりとりがおかしくて堪えきれずに私が吹き出せば、千秋さんも菊乃さんもつられて肩を揺らす。

こんな笑いにあふれた毎日が、これからもずっと続いて欲しいと願わずにはいられない。



< 169 / 174 >

この作品をシェア

pagetop