跡継ぎを宿すため、俺様御曹司と政略夫婦になりました~年上旦那様のとろけるほど甘い溺愛~
「愛佳」
身に着けていたすべての衣類を脱いだ千秋さんが、視線を合わせてくる。
「愛佳、お前を俺にくれるか?」
ここにきてそんなふうに聞いてくるなんて本当に意地悪だと、朦朧とした中で思う。首を振って同意すると、千秋さんがさらに尋ねてくる。
「避妊をするつもりはない。いいな?」
もともと、子どもを作るという会話からはじまったのだ。そこに覚悟があるとかないとか、もうわからなくなっているけれど、相手が千秋さんなら大丈夫だとなぜか確信していた。
私の髪をひとなでした千秋さんは、ゆっくりと私の中を支配していく。
「痛っ……っ……」
初めての痛みに、千秋さんにしがみつく自分の手に力が入る。
「んん……」
常に私の様子をうかがいながら、時間をかけて先へ進めていく。痛みに顔を歪ませればすぐに動きを止めて、励ますように口づけられる。
それでも怖さはなくならなくて、瞳をぎゅっと閉じて歯を食いしばるようにして耐えていると、頬に触れた彼の手がそのまま胸元に伸びていく。
それに気を取られているうちに、私と千秋さんの距離はなくなっていた。
やっとひとつになれたとき、お互いの素肌は汗でしっとりとしていた。
「大丈夫か?」
痛みが落ち着いた頃を見計らって、肩肘をついた千秋さんが髪をなでながら尋ねてくる。その手に、そっと自身の手を重ねた。
「うん」
私を気遣いながら、ゆっくりと動き出す。痛みはすぐにはなくならないが、少しすると徐々に薄れていった。代わりに、先ほど覚えたばかりの快感をおぼろげに拾いはじめる。
身に着けていたすべての衣類を脱いだ千秋さんが、視線を合わせてくる。
「愛佳、お前を俺にくれるか?」
ここにきてそんなふうに聞いてくるなんて本当に意地悪だと、朦朧とした中で思う。首を振って同意すると、千秋さんがさらに尋ねてくる。
「避妊をするつもりはない。いいな?」
もともと、子どもを作るという会話からはじまったのだ。そこに覚悟があるとかないとか、もうわからなくなっているけれど、相手が千秋さんなら大丈夫だとなぜか確信していた。
私の髪をひとなでした千秋さんは、ゆっくりと私の中を支配していく。
「痛っ……っ……」
初めての痛みに、千秋さんにしがみつく自分の手に力が入る。
「んん……」
常に私の様子をうかがいながら、時間をかけて先へ進めていく。痛みに顔を歪ませればすぐに動きを止めて、励ますように口づけられる。
それでも怖さはなくならなくて、瞳をぎゅっと閉じて歯を食いしばるようにして耐えていると、頬に触れた彼の手がそのまま胸元に伸びていく。
それに気を取られているうちに、私と千秋さんの距離はなくなっていた。
やっとひとつになれたとき、お互いの素肌は汗でしっとりとしていた。
「大丈夫か?」
痛みが落ち着いた頃を見計らって、肩肘をついた千秋さんが髪をなでながら尋ねてくる。その手に、そっと自身の手を重ねた。
「うん」
私を気遣いながら、ゆっくりと動き出す。痛みはすぐにはなくならないが、少しすると徐々に薄れていった。代わりに、先ほど覚えたばかりの快感をおぼろげに拾いはじめる。